分析の手法③IS-LM分析
最後にIS-LM分析をみていきたいと思います。
IS-LM分析はマクロ経済における中心的な分析方法ですので、動向をみていく上で非常に重要な手段となります。
■ IS-LM分析とは
IS-LM分析とは国民所得(国民全体が得る所得の総額)の均衡した状態を知るための分析方法になります。
また政府が財政政策を行う際のデータベースとして使用する分析方法にもなるのです。
■ IS曲線、LM曲線
<IS曲線>
I・・・Investment(投資)
S・・・Saving(貯蓄)
投資と貯蓄の関係を表す曲線になります。
縦軸を利子率、横軸を国民所得としてグラフで表します。
簡単に言うと、銀行などの元本保証のある金融機関が預貯金の金利を上げたとしたら、人々は投資をせずに預貯金に預けますよね?
またその反対で銀行などの金融機関が金利を下げると、人々はリスクのある投資商品に投資をし始めます。
つまり利子率が上がると国民所得は減り、利子率が下がると国民所得は上がります。
IS曲線は右下がりの曲線を描くことが多いです。
<LM曲線>
L・・・Liquidity Preference(流動性選好)
M・・・Money Supply(貨幣供給)
貨幣の供給量と保有嗜好を表す曲線になります。
流動性選好とは貨幣をそのまま現金で保有する度合いのことをいいます。
縦軸・横軸はIS曲線と同様、利子率・国民所得で表します。
一般的な傾向として、利子率が上昇すると銀行などの金融機関にお金を預けるので、お金を手放すことになります。
一方所得が多くなると貨幣需要が増えますが、市場や国で利子の調整が入るため均衡が保たれるのです。
■ IS-LM分析の見方
先ほど紹介したIS曲線、LM曲線が交わる部分が【均衡点】として表されます。
均衡点は完全雇用の状態であれば、市場が極めて均衡な状態なのです。
GDPを見ていく上でも非常に重要な分析方法ですので、現在日本の経済活動がどのように行われているか参考にすると良いでしょう。